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2021/11/26 13:05

先日、家族で館山に遊びに行った時のこと。キャンプでひと晩過ごした翌朝、風呂屋を目指してのんびり海岸沿いを走っていたら、突如現れたサビサビの廃船。
「幽霊船だーー‼︎」
ってテンション爆上げになったのは、もちろん私です。こんな時は、妻&子供達から早く風呂に行こうぜオーラが出る前に動くことが重要です。必要以上に「俺達はものすごいモノに出会ってしまったぞ」的な雰囲気を作りながらサッと駐車し、この怪物の前でちょっと寄り道してきました。

岸壁沿いにズドンと置かれた状態。柵も注意書きもないのでそのまま歩いて乗れちゃいそうなのが恐ろしい。絶っっ対に乗っちゃダメです。甲板が抜けて中に落っこちたら自分が幽霊になります。

後ろの方が、より一層ボロボロになっている模様。形状的に海水がたまりやすいから…かな?斜めの海底に置かれているので、船体のお尻が下がってるようです。

こういう場所は、ナイスな釣り場になるらしい。


海水に溶け出した鉄分が鉄イオンに変化する
 ↓
植物プランクトンが良く育つ
 ↓
小魚が集まる
 ↓
小魚を捕食する大きな魚が集まる

という食物連鎖があります。実際に海を覗いてみると、確かに居ました。無数の稚魚たちが!きっと底の方には大きな魚もいるはず。釣竿持ってくれば良かった。。余談ですが植物プランクトンは光合成でCO2を吸収し、温暖化対策にも有効なので、人工的に鉄を海に散布する取り組みが世界各地で行われているそうです。

嫁&長男次男が夢中になってるのはカニやヤドカリ達。わんさか居たんですが、これも廃船の影響かもしれません。

***

鉄は海を豊かにしてくれます。
でも、海に捨てられた鉄のゴミを見ると、普通にそれはダメだと感じます。
でも、この廃船はアリだな、とも思います。できれば長く残して欲しい。

…我ながら矛盾してるなーと思いつつ、アリとナシの線引きってなんだろう?って考えるのは結構楽しいものです。答えの出にくいことだからこそ、いろんな仮説が盛り上がる。だから他人の矛盾点を突っついて「はい論破」などと言うのは、つまんないからやめましょう。

色々と想いを馳せるオヤジをよそに、3男坊やは興味なし。このあと温泉で機嫌が直りました。