2021/03/08 18:00
大抵のことは受け止めてくれる懐の深い素材なので、僕は鉄を頑丈な記録媒体のように捉えています。制作時の背景や感情、モノや地域にまつわる歴史、関わった人の思いなど、いろんな情報を金槌で打ち込みながら、日記を残す感覚で作品を作っています。アート作品でもクラフト作品でも、その感覚は変わりません。
鉄に打ち込まれたデータは、時には暗号のように、時には赤ちゃんの言葉のように、他者が読み取るには苦労するかもしれません。現物に触れられれば暗号解読は楽しみに変わりますが、今はリアルな交流が憚られてしまうコロナ社会。それならオンライン上でも作品解読を楽しんでもらえる場を作ろう、というわけで。僕自身も楽しみながら、解読の鍵をそっと忍ばせながら、このBLOG&SHOPを立ち上げました。マイペースに、ゆっくりと言葉を紡いでいこうと思います。ちょくちょく覗きに来てもらえたら嬉しいです。
OZA METALSTUDIO 小沢敦志